経堂の歯医者

歯周病治療 国民病を克服しましょう

インプラントの不安や疑問にお答えします

Q1.歯周病はどうしてなるのですか?

A1.歯周病は歯と歯肉の隙間に入り込んだ細菌(歯周病原細菌)が炎症を起こすことによりおこる病気です。進行すると歯肉や歯槽骨(歯を支える骨)まで溶かしてしまいます。
歯周病の主な原因である細菌の種類は現在までに10種類以上報告されています。口腔内に残った食べかすは細菌の栄養源として細菌増殖の温床となり、増殖した細菌の塊がプラーク(歯垢)と言われるものになります。このプラークが歯と歯肉の隙間に入り込み、プラークに含まれる細菌が繁殖を繰り返すことで歯ぐきが炎症を起こし、歯周病となってしまうのです。
口臭や歯ぐきの腫れ、出血などの症状を引き起こし、しだいに膿が出たり歯がグラグラしたりと言った症状が出てきます。治療せずに放置していると、歯周病は最終的には歯を失う可能性もあるおそろしい病気なのです。
下記は歯周病のサインです。これらの症状が見られたらすぐに受診しましょう。
歯ぐきから血が出る・歯ぐきが腫れている・口の中がネバネバする・口臭がある・歯が長くなったような気がする・歯がグラつく

Q2.具体的に、歯周病の原因となる細菌を教えて下さい。

A2.これまで報告された歯周病原細菌の中で、特に歯周病と深く関連する菌として報告されている細菌とその特徴をご紹介致します。
当院では、これらの細菌を遺伝子レベルで検査(定量・同定)するために、PCR検査を行っております。

※1 画像は『デンタルプラーク細菌の世界 奥田克爾著』より改変引用
※2 画像は(株)ミロクメディカルラボラトリー 抗酸菌・遺伝子検査室 玉井清子氏のご厚意による

●Aggregatibacter actinomycetemcomitans(アグレゲイティーバシラス・アクチノミセテムコミタンス)※1

①グラム陰性通性嫌気性桿菌 
②全身疾患と関与。脳膿瘍・心内膜炎・骨髄炎などから分離される。
③血球毒素(好中球や単球を殺すタンパク質)を産生。殺された白血球は脱顆粒を起こすため、周囲の細胞も影響を受ける(外毒素を産生する唯一の歯周病原細菌)。
④内毒素(LPS)をもつ。
⑤免疫応答回避能・・・マクロファージの働きを抑え、サプレッサーT細胞を活性化する。つまり、免疫を抑制する。
⑥限局型侵襲性歯周炎の病巣から比較的高率に検出され、 健康な、あるいは軽度にしか罹患していない患者の歯肉縁下プラークからの検出率は低いとされている。
※免疫の低下により、CaやPといった唾液中の再石灰化を促す防御機構の低下がおこり歯石が沈着しなくなる。

●Porphyromonas gingivalis (ポルフィロモナス・ジンジバリス)※1

①グラム陰性黒色色素産生偏性嫌気性桿菌
(非運動性、非芽胞産生性、血液培地で増殖すると、褐色あるいは 黒色に着色したコロニー作る。)
②赤血球を凝集する・骨を溶かす
③強い悪臭(口臭)を放つ
④粘膜上皮や赤血球への強い付着能を有し、ペリクルや他の細菌にも付着する。
⑤外膜に密接した莢膜を有し、食細胞への抵抗性を持つ。
⑥日本人に多く検出される(西洋人には少ない)
※成人性歯周炎の病巣から、また、広汎型侵襲性歯周炎の病巣からも分離される。歯肉の炎症の程度と歯肉縁下プラークに占める本菌の比率との間に相関関係があることも明かにされている。対照的に健康人あるいはまだ歯周炎に罹患していない歯肉炎患者の歯肉縁下試料からはまず検出されない。

●Tannerella forsythensis (タンネレラ・フォーサイセンシス)※1

①グラム陰性非運動性嫌気性桿菌
②歯周病の進行期(活動期)、歯周組織破壊の激しい部位で高率に検出される。
③P. gingivalis.やT. denticolaが共に検出される部位は、歯周病のリスクが高いと報告されている。
④難治性歯周炎の指標として重要な菌種

●Prevotella intermedia (プレボテラ ・インターメディア) ※2

①女子の思春期性や妊娠性の歯肉炎を起こす。
②女性の第二次成長を発現させる発情ホルモンであるエストロゲンや、卵胞ホルモンであるエストラジオールによって発育が促進される。
③急性壊死性潰瘍性歯肉炎の際にも本菌種はスピロヘータとともに増えて、その病原菌になっている。
④免疫応答を抑制する(成人性歯周炎の局所に本菌種が増加しても、血清抗体の上昇はみられない)。

●Treponema denticola (トレポネーマ・ デンティコラ)※1

①螺旋状菌・運動性桿菌(スピロヘータ)
②歯周病の活動度や重症度と関連している、あるいはこの菌が免疫抑制作用に関わっているという報告などがある。
③治療された患者でスピロヘータの割合が高いと、それが低い場合よりも再発しやすいとの報告もある。

Q3.歯周病が他の病気を引き起こすことがありますか?

A3.歯周病を引き起こす歯周病原細菌は糖尿病、心臓血管病、低体重児出産・早産などを引き起こしやすくなることが報告されています。さらに近年では、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などとの関連も疑われています。

Q4.歯周病は治りますか?

A4.治ります。歯周病は感染症であるため、感染症に対する治療を行うことで治癒可能です。歯周病の進行具合により治療方法は異なりますが、適切な診断にもとづく「原因の除去」「口内環境の改善」「メインテナンス」のステップを踏むことで歯周病を治すことができます。

Q5.一生懸命歯みがきをしても歯周病にかかってしまうことはありますか?

A5.歯周病にかかっている患者様の多くが「歯ブラシは昔から一生懸命やっている」とおっしゃられます。しかし、ご本人の感覚で行う歯みがきが、歯科医院での専門的なケアは別物。患者様の多くはふだんの歯みがきでは取り除けないプラークや歯石が歯周病菌の巣窟となり、歯周病にかかってしまっているのです。ですので、プラークや歯石を取り除くためには、歯科医院でのケアが必要なのです。
当院では、プラークや歯石を取り除くための処置と歯みがき指導を行っています。歯みがき指導では、歯科医師や歯科衛生士が個人に合った歯ブラシや補助的な清掃用具(フロス・歯間ブラシなど)をお選びし、歯ブラシの動かし方などを指導いたします。

Q6.歯みがきは食後すぐにしなければいけませんか? 忙しいので毎食後すぐにはできないのですが……。

A6.就寝前の1日1回で大丈夫です。確かに食後は口腔内細菌の活動性が高まるので毎食後歯みがきをするのが理想的です。しかし、不充分な歯みがきを1日3回毎食後にするよりは、就寝前の1回だけでもしっかり時間をかけて丁寧に行き届いた歯みがきをしたほうが効果的。インプラント治療など、どんな高度な治療を行おうとも、歯周病は感染症であるため日々のケアを怠れば必ず口内環境は悪化してしまいます。
歯ブラシは“最高の歯科治療”です。1日に1度、就寝前にご自身を“治療”なさってください。

Q7.重度の歯周病にかかっていると診断されました。早期に抜いたほうが良いと言われたのですが、なんとか歯を残せないのでしょうか。

A7.歯周病の状態によっては抜歯をしたほうが良い場合があります。保存不可能な歯を無理に残しておくと、腫れや痛みなどの不快症状を繰り返すばかりでなく、炎症が周囲の組織へ波及して、周囲の歯まで抜歯をしなければならなくなる危険があるのです。また、対応が遅れるほど抜いた後での治療も難しくなります。
1本の歯の保存にこだわる姿勢は歯科医療の基本であり、歯科医療人の誰もが「抜歯は最終手段」と心得ています。どのような治療を施しても保存が不可能な歯に関してのみ抜歯をお勧めしていますので、無理に残さず抜歯を選択するのが賢明と思われます。

Q8.骨の再生治療について教えてください。

A8.再生に必要な条件があり、再生治療には患者様の協力が不可欠です。一般的には中等度の歯周病が対象となり、組織の状態により再生治療が適応されない場合もあります。精密検査による適切な診断を行って適応できるかを判断します。
再生治療直後より骨の再生ははじまりますが、再生完了までは通常10ヶ月~1年ほどかかります。治療中は、禁煙をしていただくこと、患歯(患部)を安静に保つこと、適切な歯みがき、定期的にメインテナンスすることなど、患者様自身の積極的な治療への参加が不可欠です。

歯周病とは

歯周病は、痛みなどの自覚症状が乏しい(細菌による)感染症で、歯と歯肉の隙間に入り込んだ細菌が炎症を引き起こし、進行すると歯肉や歯槽骨(歯を支える骨)まで溶かしてしまう病気です。

歯周病の主な原因は細菌(歯周病原細菌)で、その種類は現在10種類以上報告されております。口腔内に残った食べかすはこれらの細菌の栄養源となり、細菌増殖の温床となります。増.殖した細菌の塊がプラーク(歯垢)です。このプラークが歯と歯肉の隙間に入り込み、プラークに含まれる細菌が繁殖を繰り返すことで歯肉が炎症を起こし、歯周病となります。口臭や歯肉の腫れ、出血などの症状を引き起こし、進行すると膿が出たり歯がグラグラしたりと言った症状が出てきます。最終的には歯を失う可能性もあるおそろしい病気です。

歯周病と全身疾患

永久歯を失う原因の第1位として挙げられる歯周病は、学術的にも疫学的にも細菌感染症として証明されており、その原因となる細菌は、糖尿病、心臓血管病、低体重児出産・早産などの疾患とも関連することが知られております。さらに近年では、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などとの関連も疑われています。

歯周病は予防が大事

歯周病は、ある程度進行するまで痛みなどの症状がないため、他の歯科疾患と比べて治療が遅れがちです。その結果、現在では国民病と言われるほどまん延し、成人の80%以上が発症、もしくは予備軍だと言われています。本来歯周病は、日々のブラッシングや定期検診などで充分予防できる病気。また、歯周病にかかってしまっても早めに治療すれば歯を失ったり多額の治療費がかかったりせず、健康な状態を取り戻すこともできるのです。

歯周病は遺伝?
歯周病の発病と進行には遺伝的要素が多分に含まれており、日本人の30%が歯周病発病の遺伝要素を持っています。歯周病になりやすい遺伝子を持っている人は、持っていない人に比べて20倍近いリスクを抱えています。これは、どの年代層の人にも当てはまる数値です。
当院でも「日ごろのケアをしているのに口臭が気になり歯がグラグラする」という症状で来院された20代の女性の患者様が歯周病だったというケースがあります。ブラッシングを毎日行っていてもいなくても歯周病になる人は、自分が遺伝的要素を持っている可能性を考慮して普段から歯周病のケアに取り組む必要があります。
ブラッシングだけで歯周病を予防することは難しいため、歯科医院でご自身のお口の状態を調べてもらうのが良いでしょう。当院では、歯周病の治療を重点的に行っており、院長はSurgical Basic Courseセミナーの講師もしていますので、高度な歯周病治療をお約束できます。

歯周病治療について

歯周治療における細菌検査

当院では、歯周病検査として「リアルタイムPCR法」を採用しています。歯周病菌のDNAを検出することにより、遺伝子レベルで歯周病細菌の種類や数、将来の歯周病のリスクの判定を行い、治療に活用することが可能です。

細菌検査は、検査および診断そのものに客観性および科学性を持たせることで、患者様一人ひとりに最適なオーダーメイド治療を可能にします。

歯周病の治療方法

軽度の歯周病であれば、早期治療で健康な状態を取り戻すことが可能です。しかし、適切な治療をせず歯周病が進行してしまうと、歯槽骨や周囲組織を失い、歯が抜け落ちてしまう場合があります。

当院では、歯を失った際にインプラント(人工歯根)・入れ歯・ブリッジなどさまざまな治療法をご提供しております。また顎の骨が不足している場合は補うことができます。

歯周再生療法

歯を失って顎の骨(歯槽骨)が溶けてしまい、骨や歯肉が不足することで治療できなかった方にも、歯周再生療法によりインプラントが可能となり、ご自分の歯と同じような状態に戻すことができるのです。

GBR(骨再生誘導法)
骨が不足している部分を膜で覆うことで骨をつくるスペースを確保し、その中に骨のもとになる物を詰めて、骨の再生を促す治療法です。
GTR(組織再生誘導法)
歯と歯肉の間をキレイに清掃して、その後骨を再生したい部分に人工の膜を入れます。膜で覆うことで、骨が回復するまで歯肉が入り込まないようにスペースを確保できます。歯周組織の状態が悪いためにインプラントができなかった方でも行えます。
FGG(遊離歯肉移植術)
歯肉が不足している場合に、上顎から上皮の付いた歯肉を切り取り、歯根やインプラントの周りに移植することで、歯肉を獲得する方法です。歯根の周り、特にインプラントの周囲に歯肉がない場合に行われます。
CTG(結合組織移植術)
インプラントを埋入する部分に上顎から結合組織を移植し、歯肉を増やす方法です。歯肉が痩せて薄くなっている場合や、抜歯後の陥没がある場合に行われます。CTGにより、歯根面を覆う周囲の歯肉の厚みを増加させることができ、審美的に優れた被せ物を入れることができます。